A．補給の仕方が重要（非ヘム鉄とヘム鉄の違い）

鉄が不足しているなら、鉄を補えばいいということになります。

鉄剤には「非ヘム鉄」「ヘム鉄」の2種類あり、今回は前者について説明します

非ヘム鉄

医薬品としての鉄剤には、硫酸第一鉄、フマル酸第一鉄、クエン酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄などがあります。

しかし、これらの鉄剤は大量に摂取すると約10％の方に副作用として、軽い腹痛、食欲低下、便秘あるいは軟便が起こります。

こうした鉄剤は「非ヘム鉄」であり、食物繊維やフィチン酸、タンニン（緑茶）などにより吸収阻害を受けやすいことに加え、細胞内に取り込む際に、3価の鉄イオンから2価の鉄イオンに変化させる必要があるので吸収が良くありません。

※体内で2価の鉄イオンに変化する際に、消化管の内部でフリーラジカルが発生してしまうということにも注意が必要です。

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