肥満にならない簡単な方法!?
前回のブログ、「1日1食がいい?やっぱり3食?」からの続きです。
マウス(ネズミ)をグループに分け、このような実験がされました。
①1日中ダラダラ高脂肪食を食べることを許可したマウス
②8時間の間だけ高脂肪食を食べることを許可したマウス
このマウスさん達、どんな体になったでしょうか?
…ちょっと待った!!
「ダラダラ食べたら結局はいっぱい食べることになるから、比較にならないんじゃない?」
「いやいや、8時間に制限したらお腹が空きすぎるから、案外バカ食いするのかも?」
最初にこの疑問にお答えすると、①と②は同じくらい食べていました(1日の摂取カロリーはほぼ同じ)。
人間に当てはめても、何となく分かるような気がしませんか?
1日に食べられる量には限界がある、という感じでしょうか。
同じ量を食べているので、①と②の違いは、「どのように食べているか」ということだけです。
さて、このマウスさん達はどんな体になったでしょうか?
正解は、コチラ!!
(Time-resrticted feeding without reducing caloric intake prevents metabolic diseases in mice fed a high-fat diet. Hatori M, Vollmers C, et al. Cell Metabolism, 15, 848-860, 2012.)
同じだけ食べているはずなのに、この違い…。
左のマウスさん、ちょっと大きくなりすぎですね。
①と②、それぞれどちらか分かりますか?
正解は、
①=左(FA) 1日中ダラダラ食べることを許可したマウス
②=右(FT) 8時間の間だけ食べることを許可したマウス
筋肉の減少はなく、この体の違いは体脂肪によるものであることも分かっています。
また②は、高脂肪食を食べているにもかかわらず、通常食のマウスよりも運動能力が高かったことも分かっています。
結論
「同じ摂取カロリーでも、時間を制限すれば肥満にならない」
この結果を参考にして我々の食事回数を考えてみると、1日1食でも3食でもいいが、3食食べるのであれば時間を制限した中で食べる方が良さそう、ということになるでしょう。
次回は、では人間ではどうなのか!?についてお話したいと思います。
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