「肩こりの物語」その16
続いて、「痛みの認知行動療法」についてお話したいと思います。
皆さんは認知行動療法という言葉を聞かれたことはありますか?
うつ病、不安障害、糖尿病、肥満、禁煙などの治療に主に用いられていますが、長引く痛み、もちろん肩こりや腰痛に対しても大変効果的です。
「痛みの認知行動療法」は、
痛みに対する誤った考え方=「認知」
それに伴う誤った「行動」
を修正していく治療です。
※診療では、「認知再構成法」という方法を用いて進めます。
なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、そうでもありません。
痛みに対する誤った認知を修正する基本は、まず「事実(正しいこと)を学ぶこと」です。
例えば、「健常人の76%に腰椎ヘルニアがある」
という事実もそうです。
「急に出っ張った、ケガとしてのヘルニアと、
徐々に椎間板が傷んできた正常なヘルニアは違う」
という事実もそうです。
このブログでお話しているようなことは、すべて認知修正のための基本、「認知療法」そのものです。
「なるほど、ヘルニアはあるけど病院では動いていいと言われたし、腰が痛くても少しずつ動いてみよう!」
と皆さんの行動が変わっていく、少しでもお役に立てていたら嬉しいですね。
※「ケガとしてのヘルニア」であれば安静が必要なケースもありますので、心配であれば一度医療機関を受診することをお勧めします。
逆に、「まず、これくらいウォーキングするところから始めてみよう」と行動から修正していくのが「行動療法」です。こちらの方が取り組みやすいことも多いです。
いずれにしても、認知行動療法というだけあって、同時に行っていきます。
だんだん寒くなってきましたが、比較的暖かい日中を選んで、「紅葉を見ながらお散歩」などもいかかでしょうか!?
~「肩こりの物語」最終回に続く~
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