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「肩こりの物語」その15

ストレスは、疼痛閾値(痛みを感じるしきい値)を低下させてしまう、つまり痛みに敏感になってしまう要因ですが、もう一つ大きな要因があります。

 

それは、「不活動による疼痛閾値の低下」です。

 

大型ネズミの足をギプスでガチガチに固めておくと、脊髄で神経細胞のバランスが変化し、痛みに敏感になってしまうことが分かっています。

これは、人間でも同じようなことが起こります。

 

皆さんの中で骨折の経験がある方はいるでしょうか?

 

骨折すると形を整え、ギプスで固定します。おおよそ1か月で骨癒合(骨がくっつく)しますので、レントゲンで確認した上、ギプスを外します。

ところが、ギプスを外して最初動かし始めると、十中八九、いやほとんどの方が「痛い!」と言います。「まだくっついていないんじゃないですか?」と聞く方もいます。

これはくっついていないのではなく、ガチガチに固めていたために神経細胞のバランスが変化し、痛みに敏感になってしまったことが原因と考えられます。

 

それではどうするか?

経験のある方はお分かりと思いますが、痛くても少しずつ動かしていきます。

すると、安全に少しずつ痛みの敏感さが取れてきます。1か月くらいの固定後であれば、1~2週間動かす練習をしていればかなり痛みは楽になります。

 

痛いからと言って動かさないでいると、この痛みの敏感さは増すばかりとなってしまいます。

寝たきりに近い患者さんの中には、不活動に伴い全身が痛みに敏感になってしまい、少し触っただけで、また少し動かしただけで激痛を訴える方がいます。これも同じことが起こっていると推察されます。

 

~「肩こりの物語」その16に続く~

 

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