「肩こりの物語」その13
肩こりの核心と言える、「ストレスの身体化」、「ストレスによる疼痛閾値の低下」のうち、ここからは「ストレスによる疼痛閾値の低下」について説明していきたいと思います。
「ストレスによる疼痛閾値の低下」
脳へのストレスにより痛みの感じ方が敏感になり、痛みをより強く感じるようになること。
「疼痛閾値」とは「これ以上の刺激を痛みとして感じる”しきい値”」のことです。この値が低下するということは、普段は痛みと感じない刺激を痛みと感じる、痛みに敏感になることを意味します。
肩こりであろうと痛みであろうと不快感であろうと、脳でこれらを感じます。脳がなければ痛くもなんともないわけです。
最終的には、脳での感じ方がすべてなのです。
人間には、もともと「痛みを自分で抑えるしくみ」が備わっています。
皆さんは、机の角で足の小指をぶつけたことはありますか?ものすごく痛いですよね?しかし、しばらくすると我慢できるくらいの痛みに落ち着いてきます。
これは、あまりに強い痛みが入ってくると脳がパンクしてしまうため、「痛みを脳が自分で抑えるしくみ」が働くからです。これを「下降性疼痛抑制系」と言います。
極端な例で言うと、兵士が銃で撃たれた(あまりに強い痛み)後、また戦闘が続けられるのもこのしくみが働くからです。
しかし、ストレスがかかり続けると、この下降性疼痛抑制系の働きが弱くなってしまいます。
つまり、「ストレスによる疼痛閾値の低下」は「下降性疼痛抑制系の働きが弱くなる」ことが原因なのです。
~「肩こりの物語」」その14に続く~
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