運動と女性ホルモン
ホルモンは一生を通じて私たちの生活、行動や気分を大きく左右します。
成人したのち特に女性ホルモンレベルは規則正しく変動しつづけおり、その影響は千差万別です。脳の健康についても決して無視できず、『 運動 』は女性にとっていっそう重要となります。
ホルモン量の変動からマイナスの影響を受けている人は運動によってそれを軽減でき、プラスの影響を受けている人はそれをさらに強めることができます。
『 運動 』は、ホルモンシステムのバランスを、月単位でも、妊娠や閉経といった人生の節目においても、整えてくれます。
PMS(月経前症候群)や産後のうつ、重い更年期障害などになる人とならない人の違いは、ホルモンの量の多寡によるもの、というより、ホルモンの変化が招く神経科学的な変化に対する感受性に起因しているそうです。
気分との関係でも、ホルモンは脳機能全般を整えるだけではなく、神経伝達物質を調整する上でも重要な役割を果たしています。
PMSに悩まされる女性にとって、『 運動 』は唯一の解決策ではないとしても、症状を明らかに和らげ、八方ふさがりに思える状況にどう向き合えばいいか教えてくれます。
『 運動 』をすれば、体の症状が軽くなるだけではなく、集中力の低下、気分の落ち込み、衝動的な行動といったPMSの精神面の症状が軽くなる、との調査結果があります。
『 運動 』をすれば、月経前や体の症状が和らぐことは広く受け入れられているとは思いますが、このように『 運動 』によってPMSの精神面における症状が軽減されることは、あまりご存じではないのでしょうか
≪それではどのような運動が良いのでしょう≫
『 運動 』には、有酸素運動と筋力トレーニング(無酸素運動)があります。
精神面で目覚ましい改善がみられた『 運動 』とは、ウォーキングやジョギングといった有酸素運動でした。抑うつ感、イライラ、集中力の低下が目立って軽減され、もっとも際立ったのは、あまり悲観的な見方をしなくなり、世の中への関心が高まったこと、だそうです。
『 運動 』をすると血流中のトリプトファン(セロトニン等の生成をする必須アミノ酸)のレベルが上がり、それにともなって脳内のセロトニン濃度が上がることが挙げられます。また、ドーパミン、ノルアドレナリン、脳内神経栄養因子のようなシナプス伝達を調整する物質のバランスを整える効果もあります。
『 運動 』は、女性を悩ます体の変調期に、脳内で拮抗する-興奮性と抑制性-のバランスを回復させます。また、視床下部-下垂体-副腎といったストレス内分泌反応の機能も調整します。
『 運動 』はホルモン変化がもたらす心身の反応をトーンダウンすることができます。
『 運動 』によってエネルギーが高まると他の症状すべてによい影響が及びます。
『 運動 』をするとことばかりですね、『 運動 』したくなってきたのではないでしょうか
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