食物繊維
食物繊維とは...
食物繊維は、食べ物の中に含まれる「人の消化酵素で消化することのできない物質」で、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に大別されます。
日本人の食物繊維の摂取量は年々減少しており、平成25年度の国民健康栄養調査結果によると特に15~59歳では1日約5g以上不足しています。この不足分の食物繊維を食品から摂取する場合、例えば「ごぼう」ではきんぴらごぼう約2人前(約90g)、「納豆」では約2パック(約75g)を余分に摂取する必要があります。
主な食物繊維の例
<不溶性食物繊維>
セルロース:野菜・穀物(ふすま)
ヘミセルロース:穀物(ふすま)・豆類
プロトペクチン:未熟な果実・野菜
※ふすま:穀物の外皮の部分
<水溶性食物繊維>
イヌリン:ごぼう・きくいも
ペクチン:適熟な果実・野菜
グルコマンナン:こんにゃく・やまいも
グアーガム:グアー豆
アルギン酸:コンブ・ワカメ・ヒジキ
化学合成多糖類:難消化性デキストリン
腸内環境と食物繊維
食物繊維を摂取すると以下のような効果が期待できます。
<不溶性食物繊維>
・便のカサの増加
・腸の蠕動運動の活発化
<水溶性食物繊維>
・便通改善
・急激な血糖値の上昇抑制
・コレステロール値の低下
さらに、腸内で有用菌が水溶性食物繊維を食べることで酢酸やプロピオン酸、酪酸などの「短鎖脂肪酸」を産生し、この短鎖脂肪酸も有用な働きをします。
短鎖脂肪酸の働き
・腸内を酸性に保ち、有用菌が住みやすい環境を作る
・腸の粘膜細胞のエネルギー源となる
・大腸で水、カルシウム、マグネシウムなどの吸収促進
・肝臓での脂質合成抑制
・血糖値の上昇抑制
フェリシティークリニック名古屋
https://www.felicityclinic-nagoya.com/
〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内2-14-19 安藤ビル3・4階
【丸の内駅から徒歩2分】
診療時間 9:00~18:00 火曜~土曜