A．排便が順調に行われない、残便感や排便に苦痛のある状態

＜機能的便秘①-③＞

①弛緩（しかん）性

大腸の運動が低下するタイプ（日本人の2/3がこのタイプと言われています）

腸管の蠕動（ぜんどう）運動が十分に行われないため、便が腸に長く留まり水分が抜け、便が硬くなります。

女性や高齢者に多く、運動不足、水分や食物繊維の不足、腹筋力の低下、極端なダイエットが主な原因です。

②痙攣（けいれん）性

大腸の過緊張により起こるタイプ

ストレスや疲労などが原因で、大腸の蠕動運動に連続性が無くなります。

便がうまく運ばれないため、コロコロとした形状になるのが特徴です。

便秘と下痢を繰り返すことも多いです（過敏性腸症候群）。

③直腸性（習慣性）

直腸に便が停滞することにより起こるタイプ

主に便意を習慣的に我慢することや、浣腸などの多用によって排便の反射が弱くなることが原因です。

高齢者や寝たきりの方、「恥ずかしくてトイレに行けない」などで便意を我慢する方に起こりやすいです。

＜器質的便秘④＞

大腸の腫瘍や炎症などの病気により、通りが悪くなった場合に起こります。

大腸の長さや大きさの異常によって起こる場合もあります。

※参考資料「ためになる栄養講座」ヘルシーパス

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