Q.慢性痛の原因は? ②神経障害性疼痛
A.神経が傷ついた痛み
慢性痛の原因は大きく3つ挙げられます。
・身体(①侵害受容性疼痛、②神経障害性疼痛)
・心理・社会③
今回はこのうち、②神経障害性疼痛のお話です。
痛みは右の絵のように、全身に張り巡らされた末梢神経から脊髄神経(背骨の中)を伝わり、最終的に脳で感じ取られます※末梢神経、脊髄、脳は全て神経です。
皆さん、脳梗塞という疾患をご存知でしょうか
脳に血流が行かなくなり※、部分的に脳の神経細胞が大きく傷ついて(死んで)しまう疾患です(真ん中の写真の黒い部分)。
脳梗塞が生じる部位によって、運動麻痺(手や足が麻痺してしまう)はもちろん、体そのものが壊れていなくても激痛や強いしびれを生じることがあります。
皆さん、腰椎椎間板ヘルニアという疾患をご存知でしょうか
腰の部分で椎間板という軟骨が出っ張ってしまう疾患です。
腰椎椎間板ヘルニアが脚に行く神経を障害してしまうと、脚そのものが壊れていなくても激痛や強いしびれを生じることがあります。
つまり神経障害性疼痛による慢性痛とは、「末梢神経、脊髄、脳など、どこかで神経が傷ついてしまうことで出る慢性痛」と言えます。
※脳梗塞は、動脈硬化により脳の動脈が狭くなり、そこに血栓(血の固まり)ができて詰まってしまう血栓性と、心臓の中などに血栓ができ、それが脳に飛んで詰まってしまう塞栓性の大きく2つに分けられます。
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