プロゲステロンとは何か？
プロゲステロンとは何か
プロゲステロン：
月経のある女性の卵巣で生産されている、受胎と妊娠のため主要なホルモンの一つ。
卵巣の中の黄体でつくられるが、排卵直前に生産が始まり、排卵後は急激に生産量が増える。月経周期の後半二週間で優位になる女性生殖ホルモン。受精卵とその後の胎児の生存にはずっと必要で、妊娠中は胎盤でつくられる。
プロゲステロンが女性の体に与える影響、働き
・子宮内膜の分泌を維持する
・乳腺線維腫を防ぐ
・脂肪をエネルギーに変えるのを助ける
・自然な利尿剤として働く
・自然な抗うつ剤として働く
・甲状腺ホルモンの働きを助ける
・血栓を防ぐ
・性欲を回復させる
・血糖レベルを正常に維持させる
・体内の亜鉛や銅のレベルを正常に維持させる
・細胞中の酵素を適切なレベルに維持する
・体熱発生効果(体温の上昇)を持つ
・子宮体がんを防ぐ
・乳がんを防ぐ
・造骨作用を促す
・血管の正常な緊張を維持させる
・妊娠の全期間を通じて胎児の生存に必要
・エストロゲン、テストステロンなど他の性ホルモンの前駆物質になる
・副腎皮質ホルモン(コルチゾン)の前駆物質になる
以上のことからプロゲステロンは、全身にとって有益に働くことが分かります。
また、プロゲステロンは、無排卵の月経、エストロゲン補充療法、環境エストロゲン、などに
よるエストロゲン過剰（優勢性）から女性たちを守ってくれます。
このエストロゲン優勢性（プロゲステロン＜エストロゲン）になると、細胞中に水分や塩分が入り込むのを許し、浮腫や高血圧の原因になります。また、エストロゲン優勢性は、細胞中の酵素量を減らし、甲状腺の働きを妨げ、アレルギーを起こすヒスタミンを出させ、血栓を促進し(脳卒中や寒栓症の原因になる)、胆汁を濃くして胆のう疾患を生じさせ、体内に貯留して逆に亜鉛を失わせます。
プロゲステロンでバランスを取ることなく、エストロゲン単独で投与すれば、前回お話ししたような様々な問題（性欲減退、乳腺線維腫、子宮筋腫、子宮体がん、乳がんなど）を増やしてしまいます。
エストロゲンのこのような副作用は、プロゲステロンで抑えることができます。プロゲステロン量を最適に保つことは、ホルモン・バランスの回復になります。
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