ヘム鉄
ヘム鉄とは
食物に含まれる鉄には2種類あり、やなどの動物性食品にたんぱく質として含まれているヘム鉄と、や藻などの植物性食品に含まれている非ヘム鉄があります。
ヘム鉄を含む動物性食品の方が、非ヘム鉄より腸での吸収率が5~6倍高いです。
食品からの摂取方法としては、吸収性の高いヘム鉄を多く含む食品を摂ることや、非ヘム鉄は動物性たんぱく質やビタミンCと摂取することによって吸収率が高まるため、食事の組み合わせを工夫することも大切です。
★鉄含量(食材100gあたり)
ヘム鉄
・かたくちいわし(煮干し) 18.0mg
・豚肉(レバー) 13.0mg
・鶏肉(レバー) 9.0mg
・鶏肉(卵黄、生) 6.0mg
・あゆ(天然、焼き) 5.5mg
・うるめいわし(丸干し) 4.5mg
非ヘム鉄
・あおのり(煮干し) 77.0mg
・焼きのり 11.4mg
・ごま(いり) 9.9mg
・きな粉(全粒黄大豆) 8.0mg
・凍り豆腐(乾) 7.5mg
・パセリ(葉、生) 7.5mg
★1日に必要とする鉄分量
成人男性で10mg、成人女性では12mg
1日に必要とする鉄分量は、体外に汗や尿等で排泄される1㎎なのですが、実際には摂取した鉄分の10%しか体内に吸収されないので、1日に必要な鉄分摂取量は10㎎となります。女性の月経など、鉄の損失が増えた状態では、鉄の収支バランスがくずれて鉄が不足し、その不足分を貯蔵鉄で補うことになります。この状態が続くと貯蔵鉄が枯渇し、鉄欠乏性貧血が生じます。よって、1日に摂取する鉄分量の目安は、成人女性では12㎎とされています(女性が男性より2㎎多いのは、月経による鉄の損失を考慮に入れてのことです)。一方、閉経後の目安は10㎎です。また、思春期女子は10~12㎎、妊娠前期は15㎎、妊娠後期は20㎎となっています。
鉄はビタミンA、ヨウ素と並ぶ世界の三大欠乏微量栄養素の一つとして問題視されており、日本も例外でなく、不足しているミネラルの一つです。普段からの摂取量が不足していると、月経のある女性や、鉄の要求量が増加する妊婦・授乳婦では鉄欠乏が深刻となります。
食材からの摂取が難しく、足りない場合等は『ヘム鉄』のサプリメントで補いましょう◎
フェリシティークリニック名古屋
https://www.felicityclinic-nagoya.com/
〒460-0002
愛知県名古屋市中区丸の内2-14-19 安藤ビル3・4階
【丸の内駅から徒歩2分】
診療時間 9:00~18:00 火曜~土曜